非コミュのパパが、ご婦人に話しかけられた時のライフハック術。

みなさんこんにちは。まずはじめに、お忙しいかた(「おれ、これから代理店でプレゼンなう。」みたいなかた)は、太字の見出しだけ読んでみてください。あなたにとって「あとで読むタグ」するバリューがあるかどうかご判断いただけるとおもいます(といいつつ、長い前置きに入ります)。さてみなさん、オリンピックは観てますか。ぼくはそこそこ観ています。地デジで。いや、べつにオリンピックについて語りたいわけではなくて、あのですね、ちょっと、仕事では気軽に「オリンピック」という言葉を使うことは権利的にNOみたいな社会にぼくらは生きているじゃないですか。だから、じぶんのブログくらいでは言ってみたかった「だけ」なんです。ということで、オリンピックとはまったく無関係の「パパ育児」について、今回も書かせていただきます。


「会話は苦手!でも、できればナイスな言葉を返したい」…そんなパパさんに。

子ども(1歳)を連れて電車に乗っていると、見ず知らずの方からでも頻繁に話しかけられます。そのほとんどは女性の方ですが、パターンとしては圧倒的に「かわいいですねぇ」という、とても素直なお言葉です。出現率としては90%くらいかな・・・あと7%くらいは「んふふふ」というような、どうにも判別しかねる言葉をだったりしますけど。で、それは共生社会に生きるわたしたちとしてほほえましい光景だし、日常から人びとが笑顔を交わしあう社会というのは大切だと思っております。しかしです。それはあくまでマクロ的な、一般論としての話なのであり、ぼくは人との会話がとにかく苦手なのです。息子のことで話かけられても「え。はぁ。あ、そんなほどでも・・・」などとガッチガッチになってしまうのです。そして胸のなかでは(あぁ、せっかく共生社会に生きる一員なのに、なぜ、温かいナイスな言葉を返すことができなかったんだ・・・もうだめだぁ!)などと凹んでしまうのです。「フラワー・オブ・ライフ」(よしながふみさん)の三国くんの一巻の頃をイメージしてもらえるといいかな、ですね。

まあ、話しかけくれたお相手さまも、実際はそんなに濃厚なコミュニケーションをしたいわけではなく、微笑みかけたい程度なんでしょうけどね・・・それに気付くまで、けっこう時間がかかりましたね。

さて、せっかく言葉をかけてもらえたのですから、やはり気持ちよくお返事をかえして、どんどん前向きなコミュニケーション(ちょと胡散臭い言い方か?)を重ねていきたいと思うじゃないですか。けれど、育児に慣れてないパパさんは上手に振る舞えなくて、ぼくと同じようにトホホな気分になっているのではないでしょうか(え!ぼくだけだったらどうしょう!)。今回はそんな方に(たぶん)役立つであろうテクニックを紹介したいと思いました。この1年間で血を吐く思いで会得した会話術です。

テクニックa.相手の言葉を繰り返す

「かわいいですねぇ」と、見ず知らずのご婦人から言われた場合、その言葉をそのまま繰り返し、わが子へ重ねてみましょう。


ご婦人:「あら〜、かわいいわねぇ」

パパ:「『かわいい』って、ほめられちゃいましたねぇ



いいですか。このように、言われた言葉を右から左へ(もしくは左から右へ)流すだけです。

ここでひとつポイントがあります。幼児語を使いましょう。


ご婦人:「あら〜、いいお顔ねぇ」

パパ:「『いいお顔ねぇ』って、ほめられちゃいまちたでちゅねぇ☆




恥ずかしがってはいけません。仕事の顔と育児の顔、ON/OFFをスムーズに切り替えられてこそ、イクメンパラダイス時代の男の鏡です。

たとえあなたがどんなヤクザな顔をしていても、マストでやりきってください。


テクニックb.こどもの心情を勝手に代弁する


さて次に、レベルを一段階上げてみます。こどもの心情を勝手に代弁する言葉を追加してみましょう。



おばちゃん:「あら〜、かわいいわねぇ」

パパ:「かわいいって!ほめられちゃいましたねぇ。ご機嫌ちゃんでちゅねぇ☆



実際には我が子がご機嫌かどうかなんて分かりません。たとえ瞬時に10万フォロワーを獲得したダライラマさんですら、わかるはずもないでしょう。乳幼児はそんなに高度な感情表現なんてできないのですから。だからこそ、そこつけこみ、勝手に代弁することで相手の好意に返礼するという高度なテクニックなのです!そして、話しかけてくれたご婦人には「あはは。ご機嫌になりましたよ!ありがとうございます」と、親としての自分の気持ちをつけくわえる。こうすれば、以後の会話がスムーズに進められます。

はい。まとめます。


1)お言葉をいただく

2)子どもに反復して伝える(幼児語で)

3)こどもの心情を代弁する(勝手に代弁&幼児語で)

4)感謝の言葉を親の立場から伝える。

・・・この4つの流れが、ぼくが開発した「育児ラポール」の基本形、ということになります。



まぁ、あくまでひとつの型で、ほんとうは相手の気持ちを酌みながら話すのが良いに決まっていますが、人づきあいがが苦手なぼくみたいなタイプは、ある程度の型に頼ったっていいんじゃないかと思う次第なのです。あと、ビジネスにおいても、商談の本題に入る前の前置き話に「ラポール」とかわざわざ専門用語をつけて、その効能について考えている方々がいらっしゃいます。なので、まあぼくは「育児ラポール」と細分化した分野にニッチリーダーになるべく考えつづけたいと思っています。


※ただし「勝手に代弁」が成り立つのは1歳くらいまででしょう。どうみても不機嫌だな、この5歳児。なんてことになりかねません。あくまで新米パパ向けですので。(万能じゃねーぞ、ということを言っておきますね)。




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